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Trifari(トリファリ)

「ラインストーンキング」と呼ばれた コスチュームジュエリー界の王者

トリファリ

1904年、ナポリからアメリカに移住してきたギュスタポ・トリファリは叔父をパートナーとして会社を立ち上げました。 その後、Trifariの名前でヘアーオーナメントを販売する会社に方針転換しましたが、ショートカットの流行で髪飾りが売れなくなると、トリファリは窮地に追い込まれます。

そこでトリファリはモダンなアクセサリーを基本としたコスチュームジュエリーの取り扱いを始めました。
ここでトリファリを成功へと導くのに大きく貢献することになるAlfred Philippe(アルフレッド・フィリップ)が加入します。チーフデザイナーとして迎え入れられたフィリップは、当時カルティエやヴァンクリーフ&アーペル相手に仕事をしていました。

本物のジュエリーを扱っていたフィリップは、コスチュームジュエリー製作に対しても同様の情熱を持って取り組みました。彼の創りだすセッティングとデザインは大変クオリティーが高く、デザインも革新的な作りが多いことから見る間に急成長を遂げ、ここにアメリカのコスチューム ジュエリー界を席巻するブランドTrifariが誕生したのです。

ラインストーンキング

トリファリは別名「ラインストーンキング」とも呼ばれ、コスチュームジュエリーを作る同業他社にも影響を与え、新しい局面を開きました。 その代表作として当時カルティエがインドのマハラジャの為に製作した宝石彫刻を真似て作られた「フルーツサラダ (トゥッティ・フルッティ) シリーズ」や樹脂を使った「ジェリービリーシリーズ」があり、これらは今もコレクター垂涎の的となっています。

1950年にはブロードウェイミュージカルのためのジュエリー製作。1953年にはア イゼンハワード大統領婦人が、就任式において模造パールのセットジュエリーを着用したことからさらに人気が加熱。 まさに「アクセサリーといえばトリファリ」と称されるほどの高い人気を誇るブランドまで上り詰めました。

同年、トリファリはイギリスのエリザベス女王の戴冠に敬意を称し、王室をテーマにしたジュエリーシリーズを制作。戴冠用のガウンを製造したファッションブランド「ノーマン・ハートネル」が店舗でトリファリのジュエリーを販売したところ、イギリスでも瞬く間に大流行となりました。

王室をテーマにしたジュエリーシリーズ

こうして世界中に人気と影響力を発信するトリファリは、広告宣伝による流行の発信にも 積極的に取り組みました。 「Jewels by Trifari」をキャッチコピーに新聞やテレビを使った宣伝。そして 流行に影響を与えるジュエリーの製作。さらに多くの人々に愛されるジュエリー の製作 は、トリファリの人気を高め、不動の地位を確立させるに至りました。

そんなトリファリも1968年を境に衰退を迎えます。 長年チーフデザイナーとして務めてきたアルフレッド・フィリップの退職は、トリファリの革新的な作品のラインに陰りを見せ、時代の終わりを感じさせることとなりました。

初代の「ラインストーンキング」達は会社を息子に譲り、トリファリは1975年に ホールマークコーポレーションに買収。
1994年にMonetグループに買収されています。
しかし、アルフレッド・フィリップの作り上げたトリファリのコスチュームジュエリーは、今も強い人気を誇り、繊細な美しさで人々を魅了し続けています。

ノーマン・ハートネル
繊細な美しさで人々を魅了
 
 
 
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