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コスチュームジュエリーの歴史

コスチュームジュエリーの歴史について

ジュエリーの歴史

長い歴史をふりかえると、ジュエリーの歴史は人類誕生の歴史とほぼ同じくらいに始まっています。古代は魔除けや呪術の対象として、中世にはきわめて宗教的な意味合いのものとして身につけられ、ルネッサンスの時代になって初めて人間が自己表現を楽しむためのものとなりました。しかし、この時代ジュエリーを選ぶのは専ら男性でした。つまり女性は男性の権力を誇示するためのものであるジュエリーを身につけていたのです。
女性が自分の意思で服を選び、それにピッタリ合ったジュエリーを楽しむようになったのは、20世紀初頭。それからずっと後の事です。この頃になると女性も社会進出を果たし、自分の収入で好みの物を選ぶ事ができる時代がようやく到来したわけです。

コスチュームジュエリーも誕生

そんな中で、コスチュームジュエリーも誕生しました。1924年時代の先駆者となったココ・シャネルが「何カラットの宝石を身につけるかが問題なのではなく、大切なのは洋服にいかにマッチしたジュエリーをつけるかということ。」という言葉を発した時すでに、コスチュームジュエリーはあらゆる階層の女性たちに広く受け入れられる存在として歩みだしたといえるでしょう。シャネルそして当時彼女の一番のライバルであったエルザ・スキャパレリはパリのデザイナーの中でいち早くfaux jewelry『偽物のジュエリー』をデザインし、洋服の装身具として、そして自己表現の手段として身につけることを積極的に提唱しました。

非貴金属を素材とするコスチュームジュエリーは、色やデザインの制約がない分、デザイナーや製造者たち時代の流行にマッチした自由な発想のジュエリーを作る事を可能にしました。その結果、変化に富んだ遊び心にあふれる魅力的な作品が次々と生み出されました。
やがてこれらは海を渡ってアメリカに上陸。ハリウッド女優たちを瞬く間に虜にし、それをスクリーンやテレビで見た一般の女性たちの間でも爆発的な人気を得たのです。「コスチュームジュエリー」という呼び名も舞台や映画のコスチュームに着けられたジュエリーという所から来ています。

非貴金属を素材とするコスチュームジュエリー

こうしてパリのデザイナーから始まったコスチュームジュエリーはアメリカでもすぐれた多くのデザイナーを生み出し、デザインもエドワーディアンスタイルやアールデコスタイルといったファインジュエリーを模した物から、アメリカならではのポップな物まで多岐にわたっています。現代でも多くのデザイナーやメーカーがコスチュームジュエリーを作っていますが、1950年から60年代までに作られたいわゆるヴィンテージと呼ばれる作品の中には、本物のジュエリーに迫る魅力を持った物が多く、今では作る事の出来ない貴重な存在となっています。

コスチュームジュエリー

 1950年代のアメリカの女優達の他、ジャクリーヌ・ケネディやアイゼンハワー大統領夫人、英国のダイアナ妃といった人々もコスチュームジュエリーを楽 しんだと言われています。本物のジュエリーに不自由しない環境にいた彼女達の心をも捉えたコスチュームジュエリー。それはおそらく素材の価値を超えた作り 手の美意識と心意気が女性たちのハートに響いたのではないでしょうか。大ブレークしてから半世紀たった今、新鮮な感動は薄れることなく、又、時の流れを経 た先輩のような優しい眼差しで私たちを見ているような気がしてなりません。

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