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6月の誕生石パールのお話(その3) パールのネックレス

 

6月の誕生石パールのお話 第3回目はパールのネックレスについてです。

 

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(PEOPLE&PEARLSより)

 

西洋では パールは純潔と無垢の象徴と言われ  人生の節目を祝うときに女性に贈られました。

それは誕生から洗礼式、そして成長するにつれて 高校の卒業式、21歳の誕生日(日本の成人式)、大学の卒業式、婚約式、結婚式というふうに続きます。

また Add-a-Pearlという習慣があり、毎年  誕生日に母親、祖母、叔母などが それぞれ1粒のパールを女の子にプレゼントし、その子が成人したときにこれらを繋いでネックレスにするという習慣です。一度にまとめてネックレスにすることもあれば、少しずつ パールを増やして長くしていくということもあるようです。

 

この他 生後間もない赤ちゃんに小さなパールのブレスレットをつけたり、耳にパールのピアスをつけたり、初めてのパーティーに出席する少女の胸元には繊細なパールのネックレスといった光景もよく見受けられます。

またヴィクトリア時代のルールでは 未婚の女性が身に着けることを許された唯一のジュエリーは  パールの中でも繊細で清楚なハーフパールと呼ばれる天然の小粒パールを半分に割ったもので作られたものとされていました。

 

 

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(PEOPLE&PEARLSより)

 

パールジュエリーにまつわる これらの話は  皆どこかで聞いたことがあるのではないかと思いますが、日本ではどうでしょうか。

お孫さんの成人のお祝いにパールのネックレスを探しているという女性にお会いしたことも何度もありますし、結婚式には やはりパールのジュエリーをと思われる方も多いようです。

 

ただ 気になるのは それらのジュエリーのその後です。

一般的にパールのネックレスと聞くと 冠婚葬祭用というイメージが定着しているような気がします。

特に年齢を重ねてからは 仏事の方が機会が圧倒的に多くなってしまうので、せっかくのパールの出番は ちょっと違った意味合いになってしまっています。

これは 何とももったいないことだと思いませんか? もう少し 身近なジュエリーとして 楽しみたいものです。

 

そこで今日は ケースの中に眠っているパールのネックレスやイヤリングを見直してみようというご提案です。

イメージが湧きやすいように 海外の映画やドラマでの装いを取り上げながら見ていきたいと思います。

映画の中のパールのシーンというと、20世紀初頭のアールデコファッションが素敵だった「華麗なるギャツビー」の中でミア・ファローが身に着けたロングパールネックレスのコーディネートは20代の私にとっては憧れでした。

またアガサ・クリスティーのドラマや、最近ちょっとはまっているThe Collectionという1940年代後半のパリのオートクチュール業界を舞台にしたドラマ‥

これらを見ていると いかにパールのネックレスが多く登場するか。

もちろん これらはフィクションですが、その時代のファッションをヒントにしていることは間違いないので、とてもいい参考例になります。

 

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(「華麗なるギャツビー」より)

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(「華麗なるギャツビー」より)

 

 

ひとくちにパールのジュエリーと言っても ボリュームやデザインによって かなり印象が違ってきます。

若いうちは シンプルな細いネックレス、そして年齢を重ねるほど 三連などのボリュームやデザイン性の高い物も 日常的に着けこなしてしまいます。

ブローチとのコーディネートなども含め、個性にあった着けこなしが楽しめるのもパールの魅力です。

 

それでは、種類別に少しご紹介していきましょう。

 

【短めのシンプルな一連ネックレス】40cm~45cmというスタンダードな長さのネックレスで「プリンセス」と呼ばれています

これはほとんどの方が一本は持っているのではないでしょうか。

あまり華美に飾り立てるのが好きではないという方や、仕事の時におすすめ。

襟なしの服に合わせると 素肌の美しさと相まって 清楚な印象を与えますが、職場などでは ブラウスやワンピースの襟もとに ちょっと覗かせるという着け方がいいと思います。

さり気ないけれど、きちんと装うというお洒落の基本を理解しているという印象になります。

 

 

【長めの一連ネックレス】「マチネ」と呼ばれる少し長めの50cm~55cmのネックレス 又は「オペラ」と呼ばれる70cm~80cmのもの

少し長めのネックレスは おそらく2本目として持っていらっしゃる方が多いと思います。マチネはビジネスシーンにもマッチしますが、オペラとなるとパーティーシーンでも活躍します。

華やいだお席では短めの物との2本重ね着けもお薦めです。

 

【三連ネックレス、ドッグネックカラーネックレス等】

海外のドラマや映画では 実にシチュエーションに合わせて いろいろなタイプのパールネックレスが登場します。

たとえば 三連ネックレスはそれだけで存在感があります。

同じ三連でも珠の大きさによっても印象が異なり、小さめの粒がそろった三連は きちっとした印象に、大き目の粒や 中央からグラデーションになっているものは 優雅で大人の女性といった印象になります。

また 首にピッタリと巻きつくようなドッグネック風のチョーカーに ロングネックレスをジャラジャラと重ね漬けするスタイルも、アールデコ風のスタイリッシュな物から 老婦人などが 自由自在にファッションを楽しんでいるものなど さまざまです。

 

このブログを書くにあたって、テレビで見かけたコーディネート例をiphoneで撮影した画像が何枚かあるのでご紹介します。

光の反射などで見にくい部分があるのは お許し下さい。

 

まずは、アガサ・クリスティーのミス・マープルのシリーズから。

1枚目の画像は 秘書役の人のスタイル。仕事の時は控えめだけど どこかエレガントな印象を与える使い方です。

 

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2枚目は 多連のネックレスをニットのアンサンブルに合わせたスタイル。

物語の中では この女性、実は犯人で 首の疵を隠すためにいつもチョーカーを着けていたという 何とも言えないオチがあるのですが、

確かに 欧米の女性は 首の皺を目立たなくするために チョーカーを着けるというアイデアはよく聞きます。

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3枚目は小さめの粒の揃った二連パールに 異素材のブローチを合わせた例です。

ブローチもパールになると ぐっとフォーマル感が高まりますが、ちょっとしたお集りや外出の時には 敢えて異素材のブローチを持ってくるというのがお薦め。

センスの良さが際立ちます!

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(「ミス・マープルシリーズ」より)

 

さて、こちらの3枚の画像は THECOLLECTIONというドラマのシーン。ファッション界が舞台なので 華やかな着け方がメインとなります。

1947年のクリスチャン・ディオールのドキュメント「コレクションの舞台裏」を見ると ディオール氏が  いかにパールのネックレスの重ね着けを多用していたかが分かり興味深いですが、

このドラマの舞台背景も一致するので、きっと参考にしたのではないかなと思います。

 

1枚目は 夫を支える有能な妻。

パーティーの席では 美しさだけでなく社交性も必要とされ、立場にふさわしいジュエリーの装いが求められます。グラデーションになっている大ぶりのパールとイヤリングにも大粒のパールを一粒。貫禄が感じられますね。

 

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左は1枚目の人物ですが、右側はブランドのパトロンのような女性。個性的な帽子と8連のチョーカーの対比が素敵です。1950年代のヴォーグなどを見ると こういったファッションがよく登場しています。

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3枚目。ショーの最後を飾るウエディングドレスのシーンでは、パールのチョーカーに長めのネックレスを5本重ね着けしています。イヤリングは もちろん大きめのパールのドロップスタイル。

パールのジャラジャラ感は ブライダルにふさわしいかどうか 意見は分かれるところでしょうが、パーティーファッションとして取り入れてもいいですね。

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(「THE COLLECTION」より)

 

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いかがでしたか?

ほんの一部でしたが、映像や雑誌などを見るとパールジュエリーがいかに多くの女性を飾ってきたかがよく分かります。

少しでも装いの参考になればと思いますが、 まずはご自身の手持ちのパールを取り出して、少しずつ 生活の中に取り入れてみてください。

若いうちは まだ抵抗があるかもしれませんが、40代を過ぎたら ちょっとした外出の際にも さり気なくパールのネックレスを、もしまだ抵抗があるようでしたら シンプルなパールのイヤリングを身に着けるあたりから始めてみてはいかがでしょうか。

 

人類と深い縁のある パール。

自分はパールが似合わないと思っていらっしゃる方もあると思いますが、それは選び方が違っているだけ。

ホワイトパール、ゴールドパール、グレーパールなど 色選びでも違ってきますし、大きさもとても関係があります。

ネックレスなどは グラデーションの方が似合うのか、均一の方が似合うのか、一連がいいか、二連、あるいは三連が似合うのか等々 判定の要素はいろいろあります。

 

今回は 種類別にご紹介しましたけれど、ご自身にしっくりくるデザインというのは 年齢にかかわりありません。

あなた自身の 使い方で もっともっと パールを楽しんで下さい。

 

 

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